足の裏が痛い、腫れ、違和感がある
結果をもとに適切な病院・診療所を提案します
足の裏が痛い、腫れ、違和感があるの基礎知識
概要
足の裏は体重を受け止めるため、強い力がかかりやすい部位です。足の裏が痛む病気や怪我としては、足底筋膜炎、痛風、踵骨骨折、シーバー病、鶏眼(魚の目)などが挙げられます。
痛みが3日以上続く、痛みが強くてまともに歩けない、見た目で強く腫れている、などの症状があれば整形外科を受診してください。痛みが強すぎて耐えられないようであれば、夜間休日は救急外来の受診も検討してください。
原因とメカニズム
足の裏が痛む原因は様々です。皮膚、筋肉や腱、骨に原因がある場合など人によって異なります。以下で考えられる原因について解説します。
考えられる病気やケガ
足の裏が痛くなる原因として考えられる病気・ケガには以下のようなものがあります。
足底筋膜炎
足底筋膜炎は足底腱膜炎と呼ばれることもあります。中高年の足の裏の痛みとしては最も多い原因です。若いアスリートでもなることがあります。つま先からかかとまで、足の裏を縦に走っている腱が痛みの原因です。朝の起床時に、立ち上がりの最初の一歩をついたときに痛みが出やすいです。リハビリや痛み止め、安静などで対処しますが、月単位、年単位で痛みが続く人も少なくありません。
痛風
尿酸値が高い人などで、発作的に足が痛くなることがあります。これは尿酸の結晶が関節や周囲に炎症を起こすためで、痛風発作と呼ばれます。足の親指の付け根や膝などに炎症を起こすことが多いです。
踵骨骨折
踵骨骨折は高所からの転落などで、かかとの骨が折れた状態です。自分でケガをした覚えがあれば、基本的には診断は容易です。レントゲン検査や、人によってはCT検査で骨折を確認します。
シーバー病
踵骨骨端症、セーバー病などとも呼ばれます。スポーツをする10歳前後の子供に多く発症します。成長過程にある骨の柔らかい部分が痛みます。スポーツによる過剰な負荷、姿勢やフォームが悪く負担がかかっていることが原因です。
鶏眼(魚の目)
鶏眼(魚の目)は皮膚に刺激が加わり続けることで、皮膚の角質が分厚くなって皮膚にめり込み痛みを起こします。放置すると大きくなって痛みが強くなるため、皮膚科で除去してもらうことが推奨されます。
受診の目安
以下のような人は整形外科の受診を検討してください。
・痛みが3日以上続く
・痛みが強くてまともに歩けない
・見た目で強く腫れている
激烈な痛みで歩けない、その他の強い症状がある、などであれば様子を見ないで速やかに受診してください。その場合は、夜間休日であれば救急外来で構いません。しかし、基本的には平日の日中に整形外科の専門医に診てもらうのが望ましいです。
診療科
整形外科
足の裏の痛みの診断・治療に精通しています。明らかに鶏眼(魚の目)で困っているような人を除き、まず整形外科を受診するようお勧めします。
皮膚科
鶏眼(魚の目)など皮膚トラブルであれば、整形外科よりも皮膚科が専門になります。
内科
近隣に整形外科がない場合や、痛風による痛みであれば内科でも対応できることもあります。しかし、基本的には内科は足の裏の診療に慣れていないため、あまりお勧めできません。
救急科
整形外科の専門医に平日の日中に診てもらうのが望ましいですが、それまで様子を見られないほどの強い痛みや腫れがあれば、救急外来を受診することも検討してください。
検査
足の裏の痛みに関連した検査には、次のようなものがあります。
レントゲン検査
骨折の有無を簡単に調べることができます。
CT検査
骨折の有無を精密に調べることができます。
MRI検査
骨や周囲の腱の様子を精密に調べることができます。
血液検査
足の裏の痛みに対して行われることは多くありませんが、尿酸値などを調べることができます。
治療
原因により治療は異なりますが、基本はなるべく負荷をかけないことと、痛み止めの使用となります。
セルフケア
痛い時に無理に足の裏に負荷を与えると、病状が悪化することが多いです。痛い時は無理せずなるべく安静にして、痛みが引かない時や繰り返す時は整形外科を受診してください。