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不眠、熟睡できない、いびきがひどい等(睡眠に問題がある)

不眠、熟睡できない、いびきがひどい等(睡眠に問題がある)には以下のような病気と関連性が考えられます
男性
睡眠障害
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
うつ病
急性ストレス反応
アレルギー性鼻炎
花粉症
女性
睡眠障害
うつ病
更年期障害
自律神経失調症
月経前症候群(月経前緊張症、PMS)
急性ストレス反応
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不眠、熟睡できない、いびきがひどい等(睡眠に問題がある)の基礎知識

目次

概要

不眠は「寝付けない」「途中で目覚める」「朝早く目覚める」「熟睡感がなく、日中眠い」などのパターンに分類すると対策が立てやすいです。

まずは咳や頻尿、身体の痒みなど、身体が原因による睡眠のトラブルがないかを確認してください。咳ならば呼吸器内科、頻尿ならば泌尿器科、痒みならば皮膚科、などで相談するとよいです。

他にも、いびきや無呼吸がひどい人は専門の睡眠クリニックが推奨されます。心療内科や精神科でも相談にのってもらうことが可能です。自分でできるセルフケアも多いので、試してみてください。

原因とメカニズム

不眠の原因は、環境、身体、心と多岐にわたります。

環境要因:ベッドや布団、枕の種類や高さ、気温、明るさ、騒音、時差など
身体要因:年、運動不足、尿の回数が多い、咳、痛み、かゆみ、息苦しさなど
心の要因:緊張、悩み、イライラなど

これらの原因には、病気が関わっていることもあります。睡眠時無呼吸症候群やうつ病が有名ですが、他にも様々な病気が不眠に関係しています。例えば喘息では、夜間息苦しかったり、咳が止まらないことが原因で眠れなくなってしまいます。前立腺肥大症や過活動膀胱の人は夜間何回もトイレに行くために起きてしまい、睡眠の質が低下してしまいます。

また薬剤も不眠の原因となります。例えばステロイドを飲み始めると、副作用として不眠が起こりやすいです。またベンゾジゼピン系の睡眠薬を飲んでいた人は、急にやめると反動で眠れなくなることがあります。

症状から考えられる病気

咳が止まらない

咳喘息、アトピー咳嗽、百日咳、COPD、肺炎などの可能性があります。

息苦しい

心不全、気管支喘息、COPDなどの可能性があります。

痛い

頭痛、腰痛、関節リウマチなどは、痛みによる不眠を引き起こします。

かゆい

アトピー性皮膚炎、じんま疹、皮脂欠乏性湿疹などの可能性があります。

尿の回数が多い

前立腺肥大症や過活動膀胱の可能性があります。

気分が落ち込む、憂うつ

うつ病の代表的な症状のひとつは、朝早くに目が冷めてしまう早朝覚醒です。うつ病以外の精神疾患では、不安障害やPTSDの人も、不眠で悩んでいることが多いです。

寝ているときに足がムズムズする

むずむず足症候群などが考えられます。

いびきがする、寝ている最中に呼吸が止まる

睡眠時無呼吸症候群では、いびきや睡眠中の無呼吸症状が出現します。起床時の頭痛や、日中の強い眠気なども特徴です。

日中に耐え難い眠気がある

睡眠時間はとれているのに眠気が強い人は、睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーなどの可能性があります。

受診の目安

月単位で不眠に悩んでいる人はまずお医者さんに相談することをお勧めします。下記のように自分でできるケアもありますが、長く悩むようであれば最初はお医者さんと相談するのが良いと考えられます。

診療科

一般内科

不眠は一般内科でも診断、治療ができます。咳や息苦しさなどで困っている人は特に内科が適します。一部の呼吸器内科では睡眠時無呼吸症候群の検査や治療も行っています。

泌尿器科、整形外科、皮膚科

身体の症状で悩む場合にはまずは一般内科でよいですが、頻尿で困っている人は泌尿器科、肩や腰の痛みなどで困っている人は整形外科、皮膚の痒みで困っている人は皮膚科、など具体的な専門科で相談するとより専門的な治療が受けられます。

心療内科・精神科

身体の症状ではなく、心の病気や心理的要因が関係して睡眠に障害がある人は、これらの診療科が適しています。

睡眠外来・不眠外来

都市部など地域によっては、睡眠外来や不眠外来を行っている医療機関があることもあります。不眠症治療の専門家の治療を受けることができます。また、睡眠時無呼吸症候群の専門的な検査や治療をしているところが多いです。

検査

睡眠ポリソムノグラフィー検査(PSG)

脳波、呼吸運動、心電図、いびき音などの多くのセンサーを体につけた状態で、一晩中眠って、記録をとります。睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群などの病気を診断することができます。専門的な睡眠外来でのみやっていることが多い検査です。

治療

不眠を解消するためにまず必要なことは、「寝付けない」「途中で目覚める」「朝早く目覚める」「熟睡感がなく、日中眠い」などのパターンに分類して原因を考えることです。身体の症状が原因となっている人は、医療機関での治療を受けないと改善が難しいことが多いです。

心理的な要因で睡眠に問題がある人は、生活習慣や環境の改善など自分でできることがあります。それらを行っても改善できないときに、睡眠薬が有効です。睡眠薬も従来から使われていたベンゾジアゼピン系だけでなく、ベルソムラ®、デエビゴ®、ロゼレム®といった新しくて副作用のマイルドな薬や、漢方薬もあります。自分に合った薬について、医師に相談してみてください。

セルフケア

身体の問題による睡眠トラブルでなければ、不眠を解消するために自分でできることは多くあります。

・規則的な食事、睡眠生活を続ける
・夕方以降は昼寝をしない
・朝、太陽の光を浴びる
・夜は光を浴びすぎない
・夜スマホやPCの画面をなるべく見ない
・夜、カフェインや喫煙は避ける
・適度な運動をする
・ゆっくりとお風呂に入る
・ストレッチをする

すぐに睡眠薬に頼るのは抵抗がある、という人は上記の対策をぜひ試してみてください。

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